霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

日頃のお墓の維持・管理について

2019年07月20日

7月盆の方はもう見送られたのでしょうか。また8月盆の方はこれから色々とご準備で忙しいですね。
お盆にはお墓参りに行かれる方が多いと思いますが、今回はお墓の維持・管理についてお話しします。

【お墓の「管理費」...よくあるご相談(誤解?)】
一般的に「管理費」とは、参道や水道設備や休憩所など共同で利用する設備の維持管理の為に使われるものです。
そのため、個人のお墓の清掃にはあてられません。家のお墓の清掃はそれぞれの家族親族が行う事になります。
霊園によっては管理事務所や石材店で定期的なお墓の清掃などを承っている所もありますので、ご事情によってはご相談されてみてはいかがでしょうか。

【日々のお墓の管理】
まずお墓の清掃ですが、用意するお掃除用品としては「箒・雑巾・ゴミ袋・バケツ・スポンジ・ハブラシ」等があげられます。
石碑は、スポンジや雑巾で丁寧に水拭きします。彫刻部分など細かいところの掃除には、ハブラシが便利です。
いかに硬い石とはいえ、固いタワシを使ったり、力いっぱいゴシゴシこすると、表面に傷がついたり欠けたりしてしまう事がありますので、注意しましょう。
最後は乾いた布で水気をふき取ります。
また霊園によってはバケツや手桶等が備えられている所もありますが、そうでない所もありますのでご注意下さい。ohakasouzi2.jpg

雑草は毎回草取りをするのも大変ですよね。
玉砂利を敷き詰めると雑草も生えづらくなりますが、長くは持ちません。
専用シートを張ったりコンクリートを敷いたりした上に玉砂利を敷きますと、大分長く持ちます。
一番掃除が楽なのは、コンクリートを敷いた上に御影石の石板を敷き詰める「方型張り」です。
勿論それぞれ費用も違いますので、ご興味のある方は石材店へご相談下さい。

またお墓の植木も大きく育つとお手入れも大変です。
冬場の枝の剪定や、種類によっては根切りなども必要ですね。
ご自身で出来ないときには、こちらも霊園の管理事務所や石材店で承っている所が多いので、定期的に行っておくといいですね。

最後にお墓参りの時の注意ですが、石碑にはあまりお酒などをかけるのは控えたいものです。落ちにくい汚れがつく原因ともなりますので。
また御供物は持って帰るようにしましょう。カラスなどがお墓を汚してしまいます。

お墓は、住まいと同様に家族にとってとても大切なものです。
また世代が変わっても守っていくものなので、お墓参りにはお孫さんや子供さんと一緒に行かれる事をお勧めします。
教育上の意味もありますが、次世代の子へお墓を守る心を知ってもらうためにも、ぜひ一緒に連れて行って欲しいと思います。(お墓の維持の為にも一番重要な事ですね。)bosan.jpg

★自分でできるお墓のお手入れ方法のまとめ★

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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