霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

お墓に使われる石のお話③

2023年04月15日

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前回の「お墓に使われる石のお話②」では国内産の墓石を紹介いたしました。
今回は海外産の墓石を紹介していきたいと思います。

国内産に比べ費用的に安価なものがあることもあり、現在では多くの海外産の石材が使われています。
主な産地として、中国・インド・北欧が挙げられます。

■中国産
国産と比べ、安価なものが多いため需要は高く、すでに国内の多くのお墓に使われています。その割合は80%とも言われています。
石材が安い主な理由は「お墓に使われる石のお話①」でもお話した通り、その流通量の多さに起因するものであり、石の品質の良し悪しとはあまり関係がありません。
色のバリエーションが豊富であることも特徴の一つです。

■インド産
中国産についで輸入量が多いのがインド産です。
インド産の石材は、白系や赤系、青系など、個性的な色合いの石材が多くあるのが特徴です。
墓地でよく見る赤っぽい色味の墓石は「インド赤」と呼ばれる石材を使用していることが多いです。
またインド産の石材は硬度が高く耐久性にも優れています。
国産よりは安く、中国産よりは高いものが多いようです。

■北欧産
スウェーデン、ノルウェー、フィンランドなどの北欧諸国も高品質な墓石の産地です。
スウェーデン産の石材には、墓石材として非常に優れた品質を持つものがいくつかあり、根強い人気を持っています。
北欧産の墓石のもっとも大きな特徴は、「独特の色味」にあります。
ブルーパールと呼ばれる貝殻が入っているかのように美しいきらめきを持つ石材や、世界最高級の黒御影石」と評されるものなど、非常に美しい石材があります。

このように墓石ひとつをとっても、さまざまな石材があることが分かります。
庵治石、本小松のような国産ブランドにこだわるのか、または好みの色や石材の表情で選ぶのか、はたまた予算重視でいくか、選び方も人それぞれです。

これからお墓を建てる方はぜひ参考になさってください。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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